68交換式ディスタルアタッチメント ( 図 4)交換式ディスタルアタッチメントで ICEROSS ライナーを使用する場合は、必ずトルクレンチにて 4Nm のトルク値で締め込みます。ピンをディスタルアタッチメントへ取り付けるには、Loctite410 または 411 あるいは同等の接着剤をピン(Icelock と併用)のねじ山へ塗布し、トルク値 4Nm にて締め込みます。ピンとディスタルアタッチメント(固定式あるいは交換式)の間で過度な動きが発生したり、製品の磨耗が見られた場合は、すみやかに使用を中止し、担当医あるは義肢装具士に相談してください。ICEROSS ライナーのトリミング ( 図 5)ICEROSS ライナーはユーザーの希望に合わせ、可動域の増大のために、トミングすることが可能です。専用の ICEROSS Curve Master はこのために特別に設計されていて、縁を丸く滑らかにトリミングでき、皮膚の炎症やライナーが裂けるリスクを最小限に抑えることができます。ライナーはマトリクス上やソケットの近位トリミングラインより下ではカットしないで下さ い。過度のトリミングはライナーと断端との吸着作用や懸垂力を減じる恐れがあります。ICEROSS ライナーの装着ICEROSS ライナーを装着する時はライナーを裏返しにして、写真のように持ちます ( 図 6)。 ICEROSS Activa ライナーを装着する時は、Tibia Guard が脛骨の前面に沿っていることを確認してください。注 : ライナーの内側が清潔で乾いており、また皮膚の炎症を引き起こしうる異物が付着していないことを十分に確認してください。ライナーの遠位端をできる限り露出させて断端末に当て、軽く押し当てるよう にして、ライナーを上方へ巻き上げます。この際、空気が入らないようにご注意ください ( 図 7)。ライナーを爪で傷付けないように注意しながら断端の上まで巻き上げます。この際、強く引っ張らないようにご注意ください ( 図 8)。カバー無しの ICEROSS Original を使用の場合、アルコールスプレーを使うと装着がしやすくなります。装着前にライナーの外側の部分にスプレーし、ライナーを裏返しにして巻き上げ装着します。スプレーの量が多すぎる場合は拭き取ってください ( 図 9)。タルカムパウダーをご使用になる場合は、ライナーの外側の部分だけに軽く振りかけてく ださい。ICEROSS ディスタルカップICEROSS ディスタルカップは軟部組織の少ない円錐形の断端への快適性を向上させます。ディスタルカップは ICEROSS Original ライナーの装着時にシリコーンと断端との全面接触を高める適合ツールとしてもお使いいただけます。ディスタルカップの DERMOGEL シリコーンが断端の形状に適合し、歩行の際に骨突起部にかかる負担を和らげます。ICEROSS ディスタルカップの正しい適合のために :1. 断端末から 4cm 近位の周径を計ります ( 図 1)。2. 採寸値より2~3サイズ小さい ICEROSS ディスタルカップを選びます。3. ディスタルカップを直接、断端に巻き上げ装着します ( 図 10)。4. ICEROSS ライナーをディスタルカップと併用する場合、ディスタルカップをつけたまま、断端末から 4cm 上の断端の周径を計ってください( 図 11)。5. ディスタル カップを装着した状態で得られた採寸値に基づき、ICEROSSライナーの正しいサイズを選んでください。